仙丈ヶ岳(3033m)  南アルプス  二日目

21.12.30~1 

二日目の朝 南アルプスの女王と呼ばれる 仙丈ヶ岳(3033m)に 向かって 出発です

今朝は 随分 冷え込んでいます 新雪が 20cm以上 積もっています
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二合目 やっと 尾根まで 上がって 来ました
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どんどん 登って 行きます
気温が 低くて 両手の 指先が 凍えて 感覚が 無くなって来ています

今回 極寒用のミトンの 手袋を 持ってきていたのですが・・・
モコモコで 大きすぎて ストックが ちゃんと しっかり 持てない・・・・

結局 使用するのをやめました    (事前に ちゃんと 確かめるべきでした・・・) 
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三合目まで やって来ました
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急斜面が 続きます

凍えた 両手の 指先の感覚が どうしても 元に 戻りません
段々 まだ 凍えていく 一方です

横風が 冷たいと言うより 痛いです
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四合目 ここで 8人のグループに 追いつきます
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樹林帯の中ですが 横風が とても 冷たくて 顔が 痛くて たまりません

平成18年の年末に 八ヶ岳の赤岳~横岳~硫黄岳の縦走の時 マイナス 21度で 風に吹かれた時も 寒かったですが・・・・
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立派なカンバンが立っている 大滝頭は 五合目です

とても 寒くて 痛いです・・・・・     
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樹林帯の中を もの凄い 冷たい 横風が 吹き抜けて行きます
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この場所で 軟弱にも ?  8人のグループが 引き返して 行ってしまいます
もっと先まで 歩いて しっかりした トレースを 付けて行って 欲しかったのに・・・・

多分 冷え込みが きつくて 私達と 同じように 手が かじかんでしまい 
もう これ以上は 天候も 悪いし 大変で きついと 思ったのでしょう ?
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風が とても 冷たくて 顔が 痛くて たまりません

たまらず 目出し帽子を かぶります
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ここで 我がチームの 一人が 突然に 私はもう下りると 言って 下山して行きました
後で 聞くと 両手が 凍えてしまい ピッケルが まともに 握れなくなった状態に なったためだそうです

二人だけで 新雪の 中を 上って 行きます
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私も 両手の 指先の 感覚が 無くなっていますが 何とか 登って行きます
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ここで やっと ゴーグルを 着ける事にします
樹林帯を 出た上は もっと もっと 凄い 風が 吹きさらしているでしょうから・・・

あまり 早くに ゴーグルを 着けていると 私の場合 曇って 凍ってしまうのです
ゴーグルの レンズが 一端 凍ってしまうと 前が 見えなくなって もう 手の施しようがありません 
そうなると 曇り止めを 塗っても それが また すぐに 凍ってしまいます

ふところに 入れて 時間を かけて 溶かして やるしかありません

これでも 目出し帽子と ゴーグルとの 隙間の 顔の部分に 冷たい 風が当たると 痛いです
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あれ・・・ 上から 下りて来る人が います

その人に どこまで 行ったのか 聞くと 
樹林帯を 抜けた所で 吹雪いて 視界が 悪すぎるので 引き返して 来たそうです
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とりあえず もう少し 進んで 見る事にします
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やっとこさ  どうやら ここで 樹林帯を 抜け出たみたいです

もの凄い 横風の 突風が 吹きぬけています
ブリザード?  地吹雪 ? 猛吹雪になっています    (地吹雪ツアーが 出来ます)
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後ろを 振り返ると 一人の人が やって来ました

それと 帰りの 樹林帯への 入り口が 非常に 解りにくい事に 気が付きました
たった今 歩いて来た トレースが もう 風で 吹き飛ばされて ありません 

地形が 緩やかで 雪が 吹き溜まり 尾根も はっきりしません 
いくら よ~く 見ても 解りにくいです  
下りて行く 右側も 反対の 左側も 似たような 景色に 見えます

時折 体ごと もって行かれそうな 突風が 吹いて来ます
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ここから 私が もう少し 登りたいと 言うと 相方は アイゼンを 付け出しました

両手が 凍えてしまい 感覚が ありませんので 写真を 撮るのも めちゃくちゃ 大変です
寒すぎて カメラの シャターを 押しても なかなか 切れません
レンズの 動きも 鈍いです
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さらに 上を めざします

突風が 吹くと 視界が無くなりますが やむと また 少し 周りが 見えて来ます
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先を 歩いていた人が 歩くのを やめてしまいます
どうしたのでしょうか・・・?

どうやら そのまま 引き返したみたいです
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もう少し 上がった所で 横風が 強くて 立ち止まってしまいます

GPSを 見ると 寒さのため もう 早くも 電池が 無くなって来ています
こんな所では 地図を見て 現在地の確認をしようにも とんでもなく 大変です

両手が 凍えていて マヒしていては 何をしようにも 大変です  
普通の 何でもない事が 出来ません   ファスナー 一つ 開閉するのも 大変です

手袋をしていているので カメラの 出し入れ スイッチを 入れて 撮るのも 大変です
もし 設定を 変えるには 手袋を 外さないと 出来ません
しかし こんな所で 手袋を 外してしまうと 瞬く間に 手が 凍えてしまい  痛くて 使えなくなってしまいます
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踏ん張らなくては 吹き飛ばされそうです

何分か ごとに 吹き荒れては まったく 前が 見えなくなり 行く手を 阻まれます
耐風姿勢を 取りながら 前進する 数歩 歩いては 立ち止まる
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相方が 立ち止まって 私に もう 何時か 聞いてきます
顔を 見ると 風が当たっている顔が 真っ赤(どす黒い)になって とても 痛そうです・・・・

メガネが 凍って 前が ほとんど 見えていないみたいです
こうなると メガネの人にとっては 致命的です
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小仙丈ヶ岳まで まだ 1時間は 掛かるみたいですし
まして 仙丈ヶ岳までは それから こんな天候では 多分 2時間以上かかるでしょうから まず無理ですので
もう このあたりで 引き返す事にします  (私は もう少し 行きたかったのですが・・・・)
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もっと 凄い状況を 体験してみたかったのですが・・・ (死なない程度に・・・?)
あまり 無理をしないで 下りて行く事に します
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突風が 吹くと 視界が 無くなります

マジに 道に 迷いそうです
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新雪を 踏みしめながら 下りて 行きます
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後を ついていきます

このまま 尾根を 真っ直ぐに 下りて行くと ダメです
解りにくい 樹林帯への入り口は 少し 右側から 入って行かないと・・・・
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あれ・・・ 先に 下りて行ったはずの 人が まだ居ます
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どうやら 樹林帯への 下り口が 解らないようで ウロウロ 探していたようです
私らが 来なければ どうなって いたのでしょうか ?

トレースは 完全に 風で 吹き飛ばされてしまい 雪が 吹き溜まり 上から見ると まったく わかりません
尾根を 真っ直ぐに 下りて行くと ダメです 変な所へ 迷い込みます 

やはり 私が 心配していた 通りです
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私も そこへ 向かいます
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突風が 吹くたびに 前が 見難くなります

幽霊みたいに 足元が 消えています
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ストックも 風で 舞い上がります
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樹林帯への 下り口を 教えてあげて 下りて行きます

上の方は 風で まったく トレースが ありませんし 
雪が 吹き溜まっていている 新雪を ズボズボと 下りて行きますが・・・

一瞬 あれ・・・?   ここでよかったのかな・・・・  と思ってしまいました
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途中から なんとか トレースを 見つけて 下りて行っています
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もう 迷う事は ありません
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後は そのまま 下りて行きます
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どんどん 行きます
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トレースが あるので道に 迷う事は ありません
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ずんずん 下りて 行きます
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三合目も 過ぎて 下りて来ました
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二合目も 通り過ぎて 下りた所で 休憩しようと ザックを下ろすと 
なんと 後ろに 挿していた ピッケルが 無いでは ありませんか?

いったい 何処で 落としたのでしょうか・・・・?  
一回 急斜面の所で 尻餅を ついた所か ?  わからない・・・?
樹林帯を 抜けた 所では まだ あったのですが・・・
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ピッケルを また買うには 15000円は かかるでしょうから

暗くなるまでには 時間は 十分 ありますので とりあえず しんどいですが 登り返して 探しに 行く事にします
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横風が 強い所は さっき通ったのに もう トレースが ありません
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どんどん 登って 行きます

どこまで 登って 行けば いいのだろうか・・・?
もう いい加減 しんどくなってきた
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20分以上 登り返した所で 

あった~・・・  

思っていたより 早く 見つかって  よかった~

横の 新雪の中とか 横の斜面に コロコロと ころがっていたら 見つからなかったと 思います  ラッキー
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やっと 一息つきます

もう ゴーグルは 曇って 凍って 使い物に なりません
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また どんどん 下りて行きます
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途中 見事に 風か 雪の重みで 折れた 木が あります
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下りている 途中に 思ったのですが もし 上から 下山してくる時に 
トレースが 無ければ 絶対に 道に 迷うでしょうね
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途中 シリセード(お尻で滑って下りる事)で 下りてみます
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道を 外れて 誰も 歩いていない 新雪の中を ズボズボと 下りて行きます

これが 気持いいです
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どうにか 林道まで 下りて来ました
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テント場まで 戻ってきました

手とか 顔は 痛くて 感覚はありませんが 時間が 短かったので 凍傷には なりませんでした
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さっそく 小川で 水くみです
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夜食は 中華丼と 豚汁です
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テントの 上部が バーナーの熱気で 温度が 高いので 足を 上げて 靴下を 乾かします
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突然 ガス・ランタンが 私の 20cm 横に 落ちてきて もう少しで 当たる所でした
なぜか 金属の チエーンが 焼き切れたみたいです (普通は ありえない事です)

以前にも 同様に ガス・ランタンが 落ちて シュラフや ジャンバーなどに 穴を空けてしまった人が ありましたが・・・・  吊り下げる時は 十分に 注意をしないと・・・

運が 悪ければ おおやけどをするか ガスが噴出して 燃え上がり テントが 燃えてしまう事も あるのですから・・・・
そうなると 笑い話では すみません・・・・
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その夜は 風が 凄く 吹き荒れました 

富士山での 片山右京みたいに テントが飛ばされるほどでは ありませんでしたが・・・・ 
強風で テントが 揺れて 何度も 目が 覚めました

朝 起きると シュラフの 上に 白い氷が 付いていました
外気温は マイナス15度くらい ?でした

トイレに 行きたいのですが 気合を 入れないと なかなか とても 寒い 外に 出られません
登山靴も ポカリスエットのペットボトルも 凍ってしまっています・・・・
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手の 指先の感覚が いまだに 変です   なかなか 元に 戻りません
by ohara98jp | 2010-01-02 15:39 | アルプス 百名山登山 | Comments(4)
Commented by ヤマガツオ at 2010-01-03 17:52 x
おじょもさん あけましておめでとうございます。 今年も宜しくお願いします。

山レポ 何時撤退するだろうかとはらはらしながら見ております。私も31日の三嶺(途中でユーターン)に向かっていて仲間の女性の顔全体が紫色になっているのを初めてみました。

本当に手と顔の痛さ分かります。 それから写真のシャッター切り方、手袋等は?
寒かったらカイロも殆んど効き目なし、まあー無いよりはましかな。

続きが楽しみです。
Commented by ohara98jp at 2010-01-04 00:40
明けましておめでとうございます  ヤマガツオさん 今年も宜しくお願いします

あの 手が凍えて マヒしてまうのを 何とか したいのですが・・・
モンベルの三層の手袋の下に まだ薄目の 手袋を2枚重ねで 五層にしていても ダメです

その上に 薄いミトンの手袋を 被っていても ダメですので 
今度 もっと 厚いミトンの手袋で カイロでも入れて 試して見たいと思います
でも ぶ厚いミトンの手袋では ストックや ピッケルが 握りにくいのです・・・

もっと 暖かくなる カイロが ないのでしょうか?
手先を 暖める方法は 他に 無いのでしょうか・・・?

カメラは パナソニックでないと 分厚い手袋をしたままだと 電源スイッチが 入れにくいです
写真を 撮る時は 脱いでも 落とさないように 外側の手袋に ひもを着けていています
冬場は カメラは 首から ぶら下げて ふところに入れて すぐに 取り出せるようにしています
Commented by カタックリ at 2010-01-04 21:06 x
おじょもさん 明けまして おめでとうございます。

仙丈ケ岳興味津々で見させていただきました。
勇気ある撤退でしたが ホワイトアウトで道がわからなくなることが
一番恐いですね。
おじょもさんのレポート 実に感じますね~。お~ぉ 寒いぃ~。
やはり 四国の山とは比べ物にならない冬山の厳しさですね。
私は 大山で前進できない位の吹雪にあいましたが 比ではありませんね。でも ザックから目出帽も出せない状況で 鼻が凍傷になるかと思い
ました。
冬山は 命がけの登山になりますね~。私たちは 皆様のレポートを
楽しみに見させていただくことにします。
本年も 元気で 北に南に登山を楽しんでくださいね。
Commented by ohara98jp at 2010-01-04 23:38
カタックリさん 明けまして おめでとうございます

樹林帯を 抜けると 風が凄くて トレースが 瞬く間に 無くなってしまい 
突風が吹いて 地吹雪みたいになると 視界が まったく 無くなり 動けなくなってしまい
道が わからなくなるのが やはり 一番 やばいですね

両手の 指が かじかんで 凍えてしまって まともに動かせなくて 
何かを しょうとしても 出来ないのも 大変です

地吹雪の 中で ザックから 目出帽や 服を出して 着ようとするのは 遅すぎますね
風の強くなる 稜線に出る前に 早めに 寒さ対策を 完全に しとかないと ダメですね

私も 以前 着込むのが 遅くなり 慌てて 防寒着を 着ようとしても 
手が かじかんで どうしても ファスナーが 出来ずに その場で 動けないでいると 
体も 冷え切って 本当に マジで 凍えそうに なった時がありました

死なない程度の 色々な 天候や 失敗の 経験を 積むのが 一番いいと 思います

今年も 宜しくお願い致します
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