20.12.31
やはり 年末は山の会で 雪のアルプスに行くことに・・・ 本当は 槍ヶ岳(3180m)に行く予定だったのが・・・ 急遽 八ヶ岳 縦走に変更になりました 29日の夜 出発して明け方に長野県の美濃戸口へ 駐車場で -10℃位です 1日 1000円です 駐車場からは阿弥陀岳(2805m)が見えていました 駐車場 横に氷のツリーがあります さあ これから 赤岳鉱泉(標高2000mを越しています)まで歩きます 楽しみです 今日は 歩く時間が短いので 気が楽です いつもは 夜中ず~と高速を走って来て そのまま 山へ6時間~9時間 重たい荷物をかついで 登るのと比べると 全然 楽勝です 寝不足で 長い時間 急登して行くのは やはり しんどいですからね・・・ 川沿いに行きます やがて 八ヶ岳の山並みが見えて来ました 赤岳鉱泉には アイス・クライミングでの 有名なアイスキャンディーがあります もう 練習をしています さっそく テントを設営します 一人 一日 1000円です 今回は 小屋のすぐ横で トイレにも近くて便利です いつもは 何~にもない 山の中ですから・・・ 水も雪を溶かさなくていいので 随分助かります 最近の雪は 汚染されているみたいで あまり 良くないですから・・・ 小屋の中ではアイス・クライミングの用具なども売られています お腹がすいたので さっそく 暖かいラーメンを食べてみます 800円でした やはり 小屋があると非常に便利で助かりますね まだ 時間が早いので 少し散策することに・・・ 少し 登って行くと 大同心・小同心などの山並みが見えてきました 大同心のアップです ここを クライミングで登る人もいます 中山尾根展望台の看板を見つけて登って行くと・・・ 素晴らしい景色がありました 赤岳(2899m)がド~ンと目の前に・・・ 阿弥陀岳(2805m)も さらに ド~ンと目の前に・・・ ここは 本当に お勧めします 展望が非常にいいです 行者小屋から赤岳(2899m)への登山道や 硫黄岳へ行く縦走ルートも見えています(赤岳から左へ行きます) テント場へ戻って アイスキャンディーでの アイス・クライミングを見学します でも すごく 冷え込む・・・ ー14℃でした 私もやってみたい・・・ 夜食は野菜たっぷりの熱々キムチ味噌ラーメンで 寝る前に見た 星空は はっきり・くっきりと もの凄く綺麗でした 次の朝 20cmの積雪がありました 明け方 めちゃくちゃ 冷え込みました テントの端っこで寝ていたので特に・・・ なんせ ここは 石鎚山(1982m)より標高が高いのですから・・・ 2000mを軽く 越えています 朝 起きると シュラフに霜が降りてキラキラしていました テント内にあるペット・ボトルはみごとに凍っています 登山靴も凍っていて 冷たいよ~ たぶん -18℃以上に下がっていたと思います アイゼンを付け ピッケルを持って 行者小屋の横を通って赤岳(2899m)へ行きます だんだん 傾斜が急になってきます この頃はまだ 汗をかきながら 行きます・・・ 急な階段もほとんど雪で埋まっています 樹林帯を抜けて 非常に寒い ガスの中を登って行きます 風もけっこうあります 振り返ると こんな感じです 後ろから 人が来ています どんどん 傾斜が急になって来る まだ まだ ぐんぐん上がって行く 空へ駆け上って行くみたいです 気温はどんどん下がって行く・・・ ふと 見上げると ガスが取れて 突然 目の前に 青空と雪を被った岩稜が現れた・・・ お~ 凄い めちゃくちゃ 綺麗に見えました・・・ (写真より 実際は もっと凄く綺麗でした・・・) こんなに 綺麗だと思ったのは無いくらい・・・ (やはり 青い空と白い雪・岩稜の冬山が最高ですね) 久しぶりに めっちゃ 感動しました・・・ グー・グー・グーです ここからは トラバースぎみに 右に登っていきます もの凄く 寒いし しんどいです 振り返ると こんな急な斜面です 滑り落ちると 止まらないだろうな・・・? このあたりからは 風も もの凄く強くなり めちゃくちゃ寒いです 半端でない いままで体験したことのない寒さです ー20℃でした (北側の日陰で強風でしたので 体感温度は -30℃ それ以上でした) 右横を見ると 阿弥陀岳(2805m)が素晴らしい もの凄く綺麗です もう 手が かじかんでしまい 写真を撮るにも大変です システム3グローブをしていても 全然役に立ちません 部厚い手袋をしているとカメラのスイッチが入れにくい・・・ 最後にはピッケルでカメラのスイッチを入れたり切ったりしました 暖かいオーバー・ミトンが必要です カメラもあまりの寒さで動きが悪いし・・・ バッテリーがすぐに無くなります ふと 左側を見ると なんと ロック・クライミングをしているではないですか・・・ さすがの私も こんな 極寒な場所ではしたくないですね・・・ 体が冷えて 満足に 体が動かないでしょう すぐに 滑落してしまいそう? 白い丸の中に人が居ます 今回ほど 寒さで 手や足が麻痺してしまうと本当にヤバイです 気が付いた時には 何をするにも 体が冷えていて動かず なんでもない事が うまく出来ません たとえば 靴のヒモを結ぶ事やアイゼンを付けたりする事や スパッツのチャックがなかなか出来ません(又は凍っていたりして) 本当に大変です・・・ 一端 手や体が冷えきってしまうと 中々元には戻りません こんな時にアクシデントがあると 本当に命取りになってしまいます いい 体験が出来ました 槍ヶ岳(3180m)へ 行っていたら どうなっていたやら・・・ もっと 強風が吹いて寒いはずですので・・・ 稜線になると もっと一段と風が強いです 体がよろめきます 雪が吹き上がって来て 目も開けていられません やっとこさ 赤岳の南側に回りこみ 風のあまりこない岩陰で休憩です ここで一人が テルモス(保温水筒)をザックから出した時に 手を滑らせて谷底へ落としてしまいました・・・ あ~あ~もう 回収は不可能です でも 落ちたのが手袋やザックや人間でなくてよかったです 冬山ではちょっとした不注意が命取りになる場合がありますので・・・ ゴーグルも 一端曇ってしまって 凍るともう使い物になりません サングラスの方がまだ良いのかな? 雪が強風で吹き荒れる ここを 這い上がって行きます 何とも言えない いい景色です 振り返ると 北アルプス方面も よく見えています 日が差して来て 綺麗に見えてきました 阿弥陀岳(2805m)が非常に良く見えています もう 別世界です いい 景色です まゆ毛やまつ毛などが白く凍りついてきます さあ もう一登りです 後ろを不振り返ると・・・ 奈落の底へ落ちて行きそうです いい 眺めです 北アルプスも見えています あれ? あんな所から人が降りてきています どこを通るの? 富士山も見えて来ました いい景色ですね 赤岳頂上山荘が見えてきました 閉まっていました 振り返ると こんな感じです やっと 山頂の標識が見えました 山頂の祠です 赤岳(2899m) 山頂です -21℃でした 赤岳頂上山荘の方へ行きます 左下側に阿弥陀岳(2805m)が良く見えます 山頂を振り返るとこんな感じです あまり 広くありません これから行く 横岳・奥ノ院・台座ノ頭・硫黄岳への縦走路がず~っと見えています 記念撮影です さあ 縦走しましょう どんどん 下って行きます 赤岳天望荘が見えてきました ここは 営業していました 赤岳天望荘を過ぎて 振り返ると こんな感じです 赤岳山頂山荘も見えています 随分 下りてきたものだ・・・ 横岳(2829m)へ向かいます また 登り返していきます アイゼンが外れて付け直しています まだ 岩場の急斜面でなくて良かった これも へたをすると 命取りになります 岩場をトラバースして行きます ここの 登りがしんどかったです 今 歩いてきた 赤岳(2899m)を振り返ります ここから 少し危険な岩場を下って行きます 滑落すると大変です ここの岩場を越えて行きます 右上に人が居ます 振り返ると 一人下りて来ています トラバースして行きます 左に滑落すると 大変です 振り返るとこんな感じです また 稜線へ上がりました 風の強い通り道があります よろめきながらも どんどん行きます 横岳(2829m)が見えて来ました 富士山がよく 見えています 歩いてきた 赤岳(2899m)からの縦走路が見えます あそこを通ってきたんだ・・・ 強風で雪がビシバシ吹き飛んできます 顔に当たると痛いです 横岳(2829m)に着きました 横岳(2829m)の下りは高度感のある細尾根をいきなり下りていきます 急な危険な岩場をはしごで下りていきます ここの急な岩場も 落ちないように気をつけて どんどん 下りて行きます 岩場を滑落しないように 慎重にトラバースして行きます あれ? 横を見ると 小同心の細い尖がった岩場の上に人が立っています アップで・・・ クライミングで登ってきた人かな? なだらかな 硫黄岳(2760m)へ向かいます ここは ガスって周りが見えなければ 迷いそうです どんどん 下って振り返る また 下ってから 硫黄岳山荘(営業していました)を右手に見ながら 石ころだらけの 硫黄岳への登り返しがしんどいです ケルンをたどって行きます ガスっているときは助かります やっと だだっ広い 硫黄岳(2760m)に着きます 爆裂火口の断崖があります 歩いてきた 縦走路が ず~と見えています なんとも言えない いい景色です 素晴らしい・・・ さあ そろそろ 行きますか 硫黄岳(2760m)からの なだらかな下り 今日の歩いた縦走路がず~と見えています 景色がいいですね 振り返るとこんな感じです ここからは 樹林帯へ入っていきます テルモス(保温水筒)のキャップがきちんと閉まっていなかったようで 飲もうとしたら からっぽになっていました ザックの底で 氷になってバラバラ出てきました ちょっとした不注意で なんてこった・・・ いい教訓になりました 素晴らしい 景色を見ながら 下りていきます 意外と あっけなかった 縦走でしたが・・・ しかし ガスって周りが見えず もっと強風が吹いていれば まったく 違っていたと思います 吹雪いていたら 縦走出来たかどうか? も わかりません 冬山は本当に天候しだいです 今回は 2日とも 天候に恵まれて 非常に良かったです 正月にこんなに晴れているのは 珍しい事だと思います 10年間 続けて来ても 1~2回あるか どうか? だと思います ラッキーでした これも 日頃の行いが良いからと自負しています? なんちゃって・・・ 晴れ男の私でした・・・? テント場へ戻って来ました 阿弥陀岳(2805m)が非常に良く見えています アップで・・・ やはり綺麗ですね・・・ 最後の日の朝に日本カモシカを横目で見ながら 駐車場まで下りて来て エンジンをかけようとしたが まったく かかる様子が無い この 症状は・・・ どうも 燃料の軽油が凍ってしまっているみたいだ? 駐車場の気温はー12℃でした 恵那峡SAで給油してたのに・・・どうして? さっそく バーナーでお湯を沸かして バッテリーと噴射ポンプに熱湯をかけてみるがダメ・・・ しまいには バッテリーが上がってきた もう一度 お湯を沸かして なおかつ 予備のバッテリーをブースターでつないで かけると やっとかかった やれやれです 寒冷地仕様の軽油を入れとかないと 凍るのは知っていたのですが・・・ 今回 恵那峡SAで給油したのに・・・ダメだった 今度はもっと北側の駒ヶ岳SAで給油するようにしたいと思います それとも 凍結防止に灯油を少し混ぜてやるといいそうです ガソリン車はこんな事にはならないです 帰り道から見えた阿弥陀岳(2805m)です 冬の八ヶ岳は綺麗ですね
by ohara98jp
| 2009-01-03 11:17
| アルプス 登山
|
Comments(2)
Commented
by
ヤマガツオ
at 2009-01-05 16:22
x
おじょもさん 今年も宜しくお願いします。
見せてもらいました。 スゴイ スゴイ おじょもさんにとっては男の花道、わたしにとっては地獄道(写真撮るだけでもえらいのに、私は真似 絶対無理です) しかし未だ上には上がおりますね。 色々ハプニング有りの旅、大事に至らずおおいに楽しまれて良かったですね。 またこれからも見せてもらいます。
0
Commented
by
ohara98jp at 2009-01-06 00:16
ヤマガツオさん こちらこそ 今年もよろしくお願いいたします
しかし今回は 寒さが半端ではなかったです 色々なハプニングもありましたが いい経験をしたと思っています 何か 出来事(苦労)があった方が いつまでも思い出に残ります また それを楽しんでいる自分がいます? 死なない程度に色々失敗をして学習していけばいいと思っています ヤマガツオさん わざわざ 見に来て頂いて 本当に有難う御座います 励みになります 今後とも よろしくお願いいたします
|
最新のコメント
記事ランキング
カテゴリ
全体 アルプス 百名山登山 石鎚山系 登山 剣山系 登山 本州 九州 登山 鳥取 沢登り 洞窟探検 里山 登山 さくら 花巡り 買い物 商品 ドライブ 旅行 グルメ 日常 事件 四国霊場88巡り お寺 神社 オーブ 最新の記事
画像一覧
|
ファン申請 |
||